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インタビュー

2年間で動画500本を作成。ファンが増え、事業と業績は急拡大(京都・カスタネット)

わずか7名の会社ながら、2年前から1ROLLでつくった動画広告を毎日更新し続けている企業がある。京都で法人向けにオフィス家具やオフィス消耗品、防災グッズを販売しているカスタネットだ。プロっぽくない、まるで友人が投稿しているような500を超える動画は着実にファンを増やし、導入後2年目に業績は最高益に達した。その秘訣について、カスタネット代表植木氏に話を聞いた。

植木 力

株式会社カスタネット 代表取締役社長・社会貢献室長

1958年京都府宮津市(丹後由良)生まれ 高校卒業後、航空自衛隊に入隊。その後大日本スクリーン製造株式会社に転職し、管理系の仕事に従事。2001年に社内ベンチャー制度によりオフィス用品販売会社・株式会社カスタネットを創業。立ち上げから社会貢献活動を行い、創業2年で6000万円の赤字を抱えるも、活動を継続。徐々に取り組みが評価され、2010年に発行した『小さな企業のCSR報告書』で一躍有名となる。「企業にとって事業と社会貢献は車の両輪」をモットーに、社会貢献が企業の信用度を高め、営業面でも有利に働くことを実証した、社会企業家の草分け的存在。著書に『事業の神様に好かれる法17カ条』『小さな企業のソーシャルビジネス』等がある。
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動画広告を模索した12年。ようやく出会えた1ROLL

――カスタネットさんは約2年前から1ROLLを活用し、毎日動画配信を続けています。まずは、動画広告を取り入れようと思ったきっかけについて教えてください。

植木 2001年に京都で創業したカスタネットが動画広告に目をつけ始めたのは、翌年の2002年。たまたま出会った写真館のカメラマンが、「これからの結婚式は写真じゃなくて動画だ」と言っていたんですね。
その言葉にハッとして、「うちも、写真と文章では伝わりにくい商品を動画で紹介したい」と思うように。ただ、2002年当時はスマホなど存在せず、動画自体が一般的ではない時代。プロにお願いすると、安くても数十万円は必要です。
どうにかして動画広告を作れないかとQRコードを利用したり、路線を変えて4コマ漫画で表現したり試行錯誤しましたが、どれもうまくいきませんでした。風向きが変わったのは2014年。防災グッズを取り扱う事業を始めたタイミングで東京に進出すると、偶然参加したベンチャー企業の交流会で1ROLLと出会ったのです。
今までは1本の動画制作を依頼したら数十万円は必要だったのに、1ROLLは撮影し放題で月額3万円。「これしかない」と思いましたね。
創業以来、障がい者スポーツ支援などの社会貢献を続けていますが、そのスポーツをちゃんと伝えようとしたら写真では伝わりません。オリジナルの防災グッズも、使い方がわかるのは動画。知らないことや新しい商品を写真で伝えるのは無理があると、ずっと思っていました。
特に、防災グッズは使い方を含めて全国の人に伝える必要があり、その手段として最適なのがSNSと動画広告。1ROLLに出会えたのは、私にとって運命でした。

素の社員が出演。プロにない発想が反響を集める

――とはいえ、7名の会社で毎日動画を更新するのは大変だと思います。導入時、社員からの反対はありませんでしたか?

もちろん、全員が“できない理由”を並べて反対しました。炎上したらどうするのか、何か問題が起きたらどうするのか、など。だから、炎上したらラッキーだし、問題が起きたら謝ればいいと伝えて始めました。もちろん、今まで炎上やクレームは1件もありません。
ただ、最初はみんな恥ずかしがって緊張するから大変でした。どうすればうまく作れるのか考えていた矢先、何人もの知人から「今の動画のクオリティの低さを上げたらダメだ」とアドバイスをもらったんです。
普通はクオリティを上げようと努力するけれど、逆を求められた。「なるほど」と思い、出演する社員にあらかじめ台本を渡すのは止めて、撮影準備が全部終わってから「今日はあなた」と指名して台本を渡し、その数十秒後には台本を回収して撮影をスタートするようにしました。噛んでも時間切れでも間違えてもOK。よほどのミスがない限り、テイク2は撮りません。
このやり方に変えてから、社員に変化が見られるようになりました。一つは、台本がすぐに回収されるため、商品知識を身につけるようになったこと。もう一つは、動画は毎日TwitterやFacebookに投稿するので、投稿するための説明文を書くことで文章力が上がったことです。
動画を見た人から応援の電話やメールをいただくことが増えてからは、明らかにモチベーションアップにもつながっています。

――普段のオフィスで社員が出演する。プロの発想にないことが人の反応を呼んでいる事実は、プロっぽいものは期待されていないことの証明でもありますね。

ハンディメガホンの声がどこまで届くのかを海で撮影した動画は、プロの人から「これは発想できない」とよく言われます(笑)。

1ROLLはテンプレートを選んで動画を作成するソリューションなので、オリジナリティのある動画は作れないのではないかと思われそうですが、そうではないんですよね。今までにない発想で作るから、新鮮で面白い、つい反応したくなる動画ができあがる。
我々のような素人っぽさ、自分たちらしさを大切にしながら地域性を盛り込んだ動画を作った結果、メディアに取り上げられて、業績アップにもつながりました。

問い合わせからの受注は8割超。動画きっかけで商品開発にまで発展

――動画を毎日更新するようになって、他にどのような変化がありましたか?

動画を見てくれた全国の企業や団体、自治会から、毎日のように問い合わせが来るようになりました。しかも、問い合わせから受注につながる確率は8割を超えているんです。
SNSのフォロワー数は右肩上がりに増えていましたが、それだけが理由ではないと思って調べたところ、エンゲージメントが非常に高いことがわかったんです。広告がスキップされる今の時代に、エンゲージメント率が15%を超えるというのは本当にすごいこと。

――動画を見れば、オフィスの様子も社員さんの顔もわかる。それが、受注率8割越えという結果につながっているのですね。

ありがたいことですね。
それから、やりながら学ぶことはたくさんありました。1つの商品で伝えたいことがたくさんある場合、最初は長編動画を作っていたんですね。だけどそれでは伝えきれないから、1機能につき1動画を作るように変えました。
また、動画を撮影することで商品の違和感に気づくことが多くなり、新商品開発も始めました。たとえば、防災リュック。東日本大震災や熊本地震、大阪府北部地震などの被災地を周り、話を聞いてわかったのは、震度7の揺れが来たら、クローゼットなどにしまった防災リュックは絶対に持ち出せないこと。

常に進化する時代。固定観念にとらわれない戦略を

――動画制作を自社で取り組んでいるからこそ、次々とアイデアが出てきて、商品開発につながっているのではないでしょうか

外部に任せてしまうと、動画を作ることが目的になってしまいますからね。
時代の変化が激しい今だからこそ、全国の中小企業は「動画は難しい」「テレビCMのように作らないといけない」「プロにお願いして作るものだ」という固定概念を覆すべきだと思います。
カスタネットは7人の会社ですが、できない理由を言うのではなく、どうしたらできるのかを考えました。半歩でもいいから他の会社より前に行けば、それが差別化になって、やがて大きな財産になる。1ROLLはカスタネットを前進させてくれた恩人です。これからも1ROLLを活用しながら毎日更新していきます。

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