アセット 1

レポート

動画コミュニケーションで地方の課題解決を見出す。石川県における地方創生の取り組み

フレイ・スリーは、金沢大学と共同で地方創生の取り組みに参画。動画マーケティングに関する講義やワークショップなどをおこない、地方からの情報発信活動の活性化をお手伝いしています。 フレイ・スリーの事業を通じて、全国に存在する地域やコミュニティの課題を解決していきたいと考えています。今回は、これまでの地方創生についての取り組みを代表の石田がご紹介します。

地方の大学や自治体が抱える課題にソリューションを

私たちフレイ・スリーが金沢大学と地方創生の取り組みをはじめたのは、2018年春のことでした。とある知人が、私たちの動画クラウドサービス事業を活用することで地方の課題に何か貢献できることがあるのではないかと考え、金沢大学の地域連携推進課の担当者と引き合わせてくれたのです。

金沢大学に限らず、大学は研究費の削減や学生の減少に直面しており、これまで以上に大学広報は重要な課題となっています。また地方の国立大学は、地域の振興に貢献するというミッションを抱えてもいます。さまざまなコンテンツを対外的に情報発信していく可能性を、どこも模索しているのです。

これはまさに私たちが解決したい社会課題です。金沢大学の担当者とは、話をしてみたらすぐに意気投合。動画による情報発信について共同研究を行うことになったのです。2018年4月に出会ってからわずか2ヶ月のことでした。

動画マーケティング講義から動画作成・配信の実践まで充実の活動

まずは情報発信に関する講義から始まり、地方創生プログラムでのカリキュラム化、そして実際に動画作成、発信プロジェクトまで。私たちフレイ・スリーの知見と技術を総動員して活動をおこないました。

メディアと情報発信についての講義

2018年6月には、大学職員を対象に、地方創生のための情報発信に関して講義を開催。
次いで7月には、金沢大学でメディア論を受講している学生を対象に「インターネットとマスメディアの未来」をテーマに講義をおこないました。 ここでは、テレビなど既存メディアからインターネットメディアにシフトしている現状と未来予測、および人の心をつかむネットコンテンツ制作のポイントと最適化テクノロジーなどについてお話をしました。

「里山里海マイスター」での講義

能登半島の農林水産業や関連する祭りなどの伝統文化は、「能登の里山里海」として、国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定されています。その中では地域コミュニティを持続的に維持する仕組みが高く評価されていますが、一方で能登は過疎化・高齢化が進行しています。

そこで、若い層のビジネスや移住の誘致を図るため、金沢大学と自治体が連携し、能登の魅力や価値を学んでもらう「里山里海マイスター」育成プログラムに取り組んでいます。

2018年度、私の講義がカリキュラムに取り入れられました。以下の3部構成で、効果的な情報発信に必要な知識とスキルをお伝えしてきました。
・ネット動画配信をめぐる可能性
・iPadを活用したPR動画の作成(グループワーク)
・持続可能な動画PRプラットフォーム

留学生が発信する能登の魅力「NotoTube」プロジェクトへの参画

能登の地方創生活動の一環として、「能登キャンパス構想」という活動があります。能登をひとつの架空のキャンパスに見立て、学生の交流や地域貢献活動を行い、能登の地方創生につなげていこうというものです。

2018年12月、「NotoTube」がスタートしました。留学生や日本人学生が無形文化遺産、世界農業遺産を巡るスタディツアーに参加。フレイ・スリーの動画クラウドサービス「1ROLL」を使って紹介動画を作成し、発信するというものです。

地域住民が気づいていなかった能登の魅力が留学生の目で発掘されることで、金沢で学びたいという学生増加に向けてプロモーション効果が高まりました。

このプロジェクトは、金沢大学とフレイ・スリーの「大学の地方創生に資する情報発信に関すること」をテーマとした試行が実際にカタチになった初めてのケースです。「1ROLL」により、誰にでもスピーディに、クオリティの高い動画が作成できるようになったことで、これまでになかった情報の流通が始まっています。

金沢大学×加賀市×フレイスリー共同開催 地方創生IoT×動画マーケティングハッカソン

2019年1月、石川県加賀市の有数の温泉宿に、東京都と石川県の学生24名が集結。2泊3日のハッカソンを開催しました。フレイ・スリーが動画ツールとノウハウを提供。産業分析ツールなども取り入れ、地方課題の解決に取り組みました。

日本から世界へ。地方を救うソリューションを未来に向け模索していく

金沢大学との地方創生に取り組むことを決めた背景には、もちろん生まれ育った石川県の役に立ちたいという思いはありました。しかしそれ以上に、私たちフレイ・スリーのミッションに照らし合わせても、手を挙げないという選択肢はありませんでした。

フレイ・スリーのミッションは「想像力を活かして、世界中に喜びがあふれるようにする」ことです。これまで動画という表現は、テレビという装置を使って中央集権的に活用されてきました。今はテクノロジーの進化によって、誰しも動画コンテンツの発信がしやすい環境が整ってきています。

地方や個人に動画表現がもつパワーが分散すれば、それまで埋もれていた魅力や価値が掘り起こされていくでしょう。人生は人それぞれ多様な価値観があります。世の中が多様化していったほうが、人生の喜びは増える、そう私は信じているのです。

生まれ育った石川県は、私がいたころとは大きく状況が変わっています。高齢化と人口流出が激しく進行し、課題は相当に深刻です。そして石川県で起きていることは全国各地でも起きており、しかも世界でも類をみない速さで進行している課題でもあります。 金沢大学での共同研究により、課題解決の手法が見つかれば、日本、そして世界の課題解決につながるのではないでしょうか。

「東京で盛り上がってるスタートアップ」という存在で満足するのではなく、本質的な課題にきちんと向き合って、イノベーティブなアイデアで突破していくことが、私たちの使命です。

悩みながら、もがきながらの取り組みですが、そんな私たちを見て、ともに高めていこうと手を挙げてくれる仲間や、私たちを超えていこうという次の起業家が生まれてきてくれれたら、こんなに嬉しいことはありません。

スタートアップであってもCSRとして、自分のふるさとや拠点の自治体と協働でソリューション開発していくことがクールであるという雰囲気を、私たちから作っていきたいと思っています。

もしかしたら私たちの時代で課題をクリアすることは叶わないかもしれません。でも次の30年、100年先でもいい、若い人たちが笑顔で、勇ましく語れる未来へとつないでいきたいなと思いながら、今目の前にある課題に取り組んでいます。

私たちと一緒に働きませんか?

関連記事