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インタビュー

プロの動画マーケティング技術をシェアして、送り手にも受け手にも喜びを届ける

フレイ・スリーの事業は、インターネット動画広告事業、そしてお客様自身で動画コンテンツの作成・編集・配信ができる動画クラウドサービス事業「1ROLL」の二本柱です。プロフェッショナルの動画広告ノウハウをSaaSとして広く拡散させるビジネスモデルはなぜ生まれたのか――。代表石田貢からメッセージをお伝えします。

プロの動画制作技術を、誰にでも使えるサービスに

インターネットデバイスの進化によって、情報通信量は飛躍的に増加。動画コンテンツも気軽に見ることができ、また発信側も手軽に動画を作成して世に出すことができる時代になりました。

しかし「マーケティング」の視点から、きちんと計算され、受け手にとっても有益な動画が誰でもすぐに作れるかというと、それはNOです。動画の長さや撮るべきもの、編集のしかたなど、あらゆる面でプロのノウハウが求められます。実際自分でやってみて苦労している方も、周りにいらっしゃるのではないでしょうか。

私たちの提供する「1ROLL」には、私たち動画コンテンツ制作のプロのノウハウをぎゅっと詰め込みました。アプリのガイドに従ってお客様自身が動画を撮影していけば、アプリが自動的に編集。動画マーケティングに効果的な動画が完成します。

遡ると私自身は、テレビCMやインターネット動画広告の分野で20年近くのキャリアを積んできました。フレイ・スリーのメンバーは、ともに同じフィールドで研鑽を積んできた仲間です。

ふつうに考えれば、その技術は社の強みとして自分たちで抱え込んでおくのが得なのかもしれません。しかし私たちは、「1ROLL」というサービスを通して、私たちのノウハウをシェアしていくことを選択しました。そこにどんな思いがあるのか、お伝えしたいと思います。

社内での動画作成・配信を容易に。エンゲージメント率、コンバージョン率アップに貢献

「1ROLL」開発がスタートしたのは2013年のこと。その当時、フレイ・スリーは、テレビCMなどを手がける映像制作会社の子会社でした。

あるとき大手ポータルサイトから、社内で定期的に動画を作成・配信していきたいのでコンサルティングしてほしいという依頼があったのです。そこで、自社から人員を配し、手を動かしてサポートするのではなく、プロが動画づくりのノウハウをシステム化することで、クライアントのみなさん自身で動画の作成を進めていけるようにできないか――この依頼がきっかけとなって、「1ROLL」の原型が誕生したのです。

同年9月にはサービス提供を開始し、2014年にはFacebookが動画広告をスタートさせたこともあり、注目を集めました。化粧品メーカーや保険会社、翌2015年にはアマゾンジャパン様での導入開始。そして2016年10月、サービス強化と今後の資金調達のため、フレイ・スリーは独立を決定しました。

その後も機能強化を重ね、これまで開発してきた動画テンプレートは800種類を超えます。

現在「1ROLL」はEコマースや不動産、人材採用、教育などの現場で活用され、SNSにおいて通常の倍以上のエンゲージメント率、ECサイトでのコンバージョン率が数倍となる実績が出ているのです。

良質な動画コンテンツ制作の手助けをして、人々の喜びを生み出す

私たちが「1ROLL」によって、誰でも効果的な動画コンテンツを作れる世界をめざしている理由はとてもシンプル。そのほうが、世の中が良くなると信じているからです。

私が動画コンテンツの世界に足を踏み入れたのは2000年。ちょうどブロードバンドが普及しはじめ、インターネットでも動画コンテンツを流せるようになってきた頃のことでした。

当時は、ウェブでの動画マーケティングといっても、企業のサイトにCM動画を置くだけでした。しかし、それではつまらない…。そこで、視聴者が選択して進んでいくストーリー型やクイズ型の動画を提案・実施しました。さらにユーザー参加型の広告など、新しい手法を模索していき、複数のキャンペーンをあわせて、国内外で19の広告賞をいただくことができました。

しかしその間にも、情報発信のありかたが急速に変容していっていることは肌で感じていました。スマホの普及、そしてSNSによる情報流通が発達していくにしたがい、「企業が伝えたい情報」と「生活者が求める情報」の乖離が大きくなってきたのです。

その乖離は、2011年の震災をひとつの契機として顕在化しました。大企業による大量の広告投下・消費促進には疑問符がつくように。また、広告で良く見せようとしても、生活者が経験・実感した悪い評価はたちまちSNSで拡散し、ブランドを損ないます。

企業が、一方的に良い情報を発信するだけでは通用しない「嘘のつけない時代」。しかしこの変化は、大企業のようにテレビCMを打つ予算がない中小企業でも、同等に情報発信ができるチャンスをもたらしたのです。

中小企業、自治体、さらにもっと小規模なコミュニティで、大きな予算はなくても良いものを持っていて、伝えたいことがある者は存在します。一方生活者も、自分にとって本当に必要な情報を求めています。

今の時代、ただでさえ広告は“邪魔なもの”として嫌われがちです。そんななか、この両者がしっかりつながるように、私たちの技術をシェアすることでサポートすることができれば、自分たちの魅力を伝えたい側も、受け取る側も幸せになれる。そうして人々の喜びを増やしていくことが「1ROLL」の役割だと、私たちは考えています。

動画×テクノロジーの進化でコミュニケーションの可能性を拡げる

1990年代のインターネット登場以来、私たちを取り巻く情報環境は数年単位で劇的に変化を重ねてきました。今後も進化が続くのは間違いなく、5年後の未来さえも予測できない部分があります。

「動画コミュニケーションの新しい活用を拡大していこう」という私たちの事業は、必ず次の進化へとつながると思っています。チャレンジなくしては産業としても発展しないですし、何よりも受け手である私たち生活者みんなが、楽しくならないと思うんです。

フレイ・スリーは2018年5月に資金調達を実施し、2019年以降は「1ROLL」をしっかり軸足に定め、サービスを拡大に注力しているフェーズです。

また、最近では自分の故郷でもある石川県の自治体や大学とのコラボで、地方創生の取り組みに参画しています。東京にいて、しかもスタートアップ企業で比較的若い人間に囲まれていると見えにくいですが、地方では人口減少や高齢化など、日本社会の課題が確実に深刻化しています。

そんななか、ITテクノロジーが解決できる可能性は、まだまだ広がっていくはずです。単に流行りに乗って事業を大きくしていくのではなく、きちんと本質的な課題に向き合って解決し、世の中の役に立つ会社になっていきたいというのが、私たちの思いです。動画マーケティングという私たちの強みを最大限活用して、これからもコミュニケーション領域の可能性に挑戦し続けていきます。

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